~僕はどう生きているか~

40代後半独身男性の悲喜こもごもを綴る。

2023年12月20日(水)

 3時に目が覚めた。夢の中に死んだ父が出てきた。その父が夢の中で死んだ。両手に残る父のぬくもり。ああ、もうこのぬくもりを感じることはなくなるのか、と悲しい気持ちになった時に目が覚めた。

 外は寒い。息も白み、歩くには辛かったが風がない分マシだった。今日は東に向けて歩いた。歩いた先で目の前からライトのような光が見えた。前にも見たことのある光。ここを歩いていると必ず見かけるあの光。誰からが歩いてきていると思っていたのだがどうもそうではないようだ。今日こそその正体を突き止めてやると、光に近づいてみたら、自動販売機のルーレットの光だった。

葬式

 母は友人の旦那の葬儀に出かけた。礼状にはQRコードがあり、亡くなったご主人の在りし日の事が音声と画像とともにスマホから流れる。随分と進化したものだ。
 20代の頃に祖父が死んでからしばらく葬式には縁がなかったが、3年前の祖母の死を境に立て続けに2回葬儀を行った。よもや祖母の死後1年で父の葬儀をするとは思いもよらなかった。
 父が亡くなる数ヶ月前、夢の中に祖母が出てきた。それも、夢の中で兄が「おばあがおる」と指差し、その方向に目をやると祖母が確かにいた。表情はわからなかったが、たしかにそこに祖母がいる。その祖母がスーッと消えると、そこには父がいた。裸の父が弟である叔父にお風呂の介護を受けているという、摩訶不思議な光景があった。そこで目が覚めた。

 あれはひょっとしたら死んだ祖母が父をもうすぐ迎えに来るという虫の知らせだったのかもしれないと、今でも思っている。僕はたまに不思議な能力があると思っている。
 たとえば父が脳梗塞で倒れる1ヶ月前、僕はある夜、夢で散々うなされていた。父に関する何かの夢だったのだが、起きてすぐ両腕が思うように動かず、慌てて腹筋の力だけで飛び起きた。やがて腕のしびれは取れたのだが、その1ヶ月ほど後、父は脳梗塞で倒れ、左半分が麻痺した。ただの偶然かもしれないが、こと家族の異変などに予知夢のような不思議な光景を見ることがある。
 残念ながら不幸が予知できても、それを防げないのだからあまりいいものでもないのだけれど。

世間の出来事

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